今シーズン注目の2ペア(異色交配のブルー系とブルースプリット、赤目遺伝子も持っています!)
今シーズンの最初の巣立ち雛と、次々と孵って育っている雛の一部!
現在20羽以上が元気に育っています。こんな状態で、胡錦鳥が絶滅のおそれのある種とは、ありえな~い!
7月の末から胡錦鳥の繁殖にとりかかり、現在胡錦鳥11ペア・コモン鳥4ペア・ダイヤモンドフィンチ2ペア・文鳥7ペア・セキセイインコ6ペア・キンカ鳥等の繁殖を行っています。
胡錦鳥は、7ペアが産卵を行い、順次仮母十姉妹に預け、順調に雛が育っています。その他、文鳥・セキセイインコ等も産卵を行い抱卵中です。禽舎の中全体に雛の声が響くようになり活気が出てきて、私自信小鳥たちからパワーを貰い、元気一杯です。
今シーズンの目標ですが、まず胡錦鳥の雛を100~120羽取って、それからいろいろと考えながらやっていきたいと思っています。
7月の初めに「胡錦鳥の販売禁止」という話が聞こえてきましたが、その根拠たる法律が「渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類並びにその環境の保護に関する日本国政府とオーストラリア政府との間の協定」(別名:日豪渡り鳥保護協定)この協定は、渡り鳥の捕獲禁止、絶滅のおそれの鳥類の保護・輸出入規制、渡り鳥と絶滅のおそれのある鳥類についての研究飼料の交換や共同研究計画の作成などについてさだめています。1974年署名、1981年発効。対象となる渡り鳥はカツオドリなど76種、対象となる絶滅のおそれのある鳥類はゴクラクインコなど36種で、この中に胡錦鳥が含まれているみたいです。
そこで、私の考えでは「日豪渡り鳥保護協定」の鳥リストに含まれている胡錦鳥は、オーストラリアにいる野鳥の胡錦鳥で、日本に半世紀以上も前に入って来た胡錦鳥は、飼い鳥として創意・工夫・研究され、現在に今日に至っては色変わり胡錦鳥まで作出し、種としては多様化して、進化してきたと考えます。したがって、飼い鳥としての胡錦鳥は、「日豪渡り鳥保護協定」の鳥リストに含まれている、絶滅のおそれのある鳥類に該当しないと考えるのが自然です。
今回の「胡錦鳥の販売禁止」という話は、今回が始めてではなく、数十年前にもあったようで、創業半世紀以上の老舗の小鳥店主に話をうかがいました。その時も根拠は今回と同じだったのですが、飼い鳥の胡錦鳥は、まったく該当しないという結論になり現在に至っているのですが、今回、胡錦鳥のことを全然知らない人たちの間で再燃しているみたいで、寂しい気分です。
それよりも、「日豪渡り鳥保護協定」の第4条3項に「両政府は、渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類の保存を奨励する。」とあります。そこで、「胡錦鳥の販売禁止」というマイナス思考を、プラス思考に考え直すべきではないでしょうか。
そのようになると、今まで胡錦鳥の繁殖に携わり、種の保存に貢献してきた飼鳥家は益々、元気に飼い鳥生活を楽しむでしょう。
環境省は、現実をしっかり見て、日夜胡錦鳥を創意・工夫・研究して、繁殖をしている飼鳥家に、感謝状等を送るぐらいの度量があっても良いのではないでしょうか。