遺伝子の多様性について!!

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昨年の夏から今年の2月末迄に使用した胡錦鳥の種鳥たち
左側が♂で右側が♀です。ノーマル以外はすべて異色交配をしました。

4月の始めに、高知県のM氏が「小鳥の楽園」を見学にこられました。M氏は長年、生き物に関する職業に従事され、今年の3月に定年退職を迎えました。(お疲れさまでした!)

M氏は退職後、長い間暖めていた夢を実現しようと、現在準備中とのことです。その一部の夢に胡錦鳥の繁殖とアフリカフィンチの繁殖を挙げられ、熱く語られていました。(M氏は、私と一緒で何でも飼いたい病の保菌者だそうです。)

長年に渡り、生き物に関する仕事に携わっていたM氏は,遺伝に関する勉強もしっかりされ、知識がとても豊富で、いろいろと教えていただきました。

その中で、一番印象に残っているのが、健康で丈夫な小鳥を作るには、遺伝の多様性を出来るだけ確保していくことが、大切だと力説しておられました。

例えば、胡錦鳥のブルーがよく弱いと言われるのは、近い血統のブルーどうしの交配を行い、遺伝の多様性がノーマルに比べて劣っているからです。

それでは、遺伝の多様性を確保するには、どうすべきか?

第一に、別々の系統の小鳥を揃えることです。一方は、国内で繁殖した小鳥を調達し、もう一方を外国で繁殖した小鳥を使用することです。

第二に、劣性遺伝子(ホモ)どうしの交配は避けることです。ブルーの遺伝子は劣性ですので、ブルーどうしの交配は避け、まずブルーとノーマルを交配して、スプリット(ヘテロ)を作り、ブルーとブルースプリットを掛け合わせると、ブルーどうし掛け合わせより、遺伝の多様性が確保できるわけで、私の尊敬する飼鳥家H・I氏がよく言われている、異色交配も同じ理屈であるように感じました。

ただ、ブルーどうしの交配でヒナを取ったと、何人の人から聞いたことがありますが、その組み合わせは、たまたま繁殖出来る範囲の、遺伝子の多様性を持ったペアであっただけで、それを繰り返して交配して行くと必ず繁殖数は減っていき最終的には繁殖出来なくなると、M氏の話を聞いてそう思いました。

このことは、他の小鳥すべてに言える事で、ひいては、動物すべてに言えることだと感じました。M氏の話は、とても勉強になりました。どうも、ありがとうございました。

しかし、書いた内容が、M氏が言った内容と違っていた場合は、改めてご指導をお願い致します。(本当に濃い内容でした!)

追伸
☆満開の繁殖場のヤマザクラ

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昨年の秋に花を付け心配をしていたのですが、見事に咲いて癒してくれました。
「ありがとう!!」(3月26・28日撮影)


☆禽舎の進行状況は、ホームの山の繁殖場の写真と差し替えます。
 掲載写真は4月15日に撮影したものです。
☆ペットバード∞ペペの原点である、「藤まつり」の撮影会に参加してきました。
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今年も行って来ました!
ふじとべっぴんさんのコラボは実に絵になります!!


☆5月8日のやまと愛鳥会、春のとりまつりに持って行く小鳥の選別を行っています。いろいろと、オークションにかけますので、ぜひ来て下さい。

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